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僕が実際に行っている鏡面磨きの手順まとめ

Leather shoes

最近、靴磨きに興味を持つ方が増えたと思います。いや、確実に増えています。僕はCOVID-19で緊急事態宣言が出てから本格的に練習を重ねてInstagramで発信。フォロワー様ありがたいことに、10人だったものが1700人の方にフォローして頂くまでになりました(8/23 時点)。どうやったら靴がそんなに光るんですか?と聞かれることも増えてきました。そこで保存版として、現在の自分の鏡面磨きの工程を書きたいと思います。初心者の方にもわかるように書いています(自分も今年初めたところですがそれはさておき)。

しかしハッキリ言って、僕なんかが今さらそんなことを書かなくても、靴磨きの手順は既に世に溢れています。その中でも下記の3名が提供して下さっている情報をチェックして頂ければかなり有益です。

  • 靴磨きの火付け役、東京の靴磨き店「Brift H」長谷川裕也さん
  • 大阪の靴磨き店「The Way Things Go」石見豪さん
  • 革靴ジャーナリスト 楠美(くすみ)さん→Youtube動画あり

そんなプロの方の情報を参考に一からトライしてきた結果、確かに鏡面磨きで結果を出せるようになってきました。そしてこの記事では「現在の僕のやり方はこれです」ということを、ただただまとめています。(これが正解ですということではないです! 靴磨きに正解は存在しません!) では早速いきます。(なお、この記事では靴磨きの工程の中の「鏡面磨き」のみにフォーカスしています)

※「前置きはいらんからとりあえず手順を説明せよ」という方は、ショートカットして 鏡面磨きの手順 からどうぞ!!

鏡面磨きのメリット

僕の考える鏡面磨きをする本質は下記の2点です。

  • 革靴が輝いているのは単純にカッコイイ。気分が高揚する。
  • すり傷や衝撃から革靴をプロテクトする。
  • 鏡面磨きが「できた!」という成功体験を重ねることができる

鏡面磨きに必要な道具

鏡面磨きに使う道具はこの7つです。

  • 馬毛ブラシ
  • 豚毛ブラシ(なくてもよい)
  • ウイスキーもしくは 水
  • クリーナー
  • 保湿クリーム
  • 油性ワックス
  • Tシャツ(綿100%)の切れ端

油性ワックス

油性ワックスとは、缶に入ったロウを主成分としたものです。ツヤを出すために作られています。メーカーによってそれぞれ特徴があります。僕が使っているのは KIWIのオーソドックスなWAXです。Penny Lane Shoe Boys の上田さんによると、アーモンドオイルが使われているそうです。The Way Things Go 石見さんと話した際は、「サフィールよりもKIWIの方が光りやすいですよ」とおっしゃっていました。コスパ最強です。よくオススメされている「サフィール」やBrift Hさんの「THE WAX」と比べると一目瞭然です。

*くすみさんの記事でワックスの特徴の違いを全10種類、ご紹介されています。
鏡面磨き用ワックスの比較

よく、鏡面磨きをする際はネル生地が推奨されています。Brift H さんからは ¥1100 で磨き布として販売されているくらいです。普通のコットンの布よりもネル生地の方が柔らかくキメ細いので、鏡面磨きをしたときのワックスを優しく磨きあげることができるそうです。しかし僕はケチなので普通のTシャツをBrift Hさんの磨き布と同じ寸法に切ります。(横約8cm×縦約50cm)

ウイスキー(または、水)

ここは唯一こだわっています。ウイスキーを使います。「モルトドレッシング」という仕上げの方法に用います。以前はずっと水で磨いていましたが、ウイスキーに換えた瞬間、鏡面できるようになりました。プッシュしたら液体が出てくるハンドラップという容器に入れています。この容器は別になくてもOKです。ワックスのフタでもお皿でもコップでも、代わりに使える容器はいくらでもあります。

ちなみに長谷川さんも石見さんもウイスキーではなく水を使っています。ワックスで下地をしっかり作れば、水でもウイスキーでも光ります。

鏡面磨きの手順

はい! 前置きが長くなりました。以下に手順をまとめました。(時間は目安) 今回はCrockett&Jonesを使います。

  1. 馬毛ブラシでチリ、ホコリを落とす → 1分
  2. クリーナーで表面の油分を落とす(最も重要な工程) → 3~5分
  3. クリームとワックスで下地(ベース)を作る(指で塗る) → 10~15分
  4. 布と液体を使って仕上げ → 5~7分

1.馬毛ブラシでチリ、ホコリを落とす → 1分

チリ/ホコリ落としは馬毛ブラシで。ある程度のコシがあり、柔軟性もある馬毛なら、ホウキのように隅々までホコリを掃き出せます。僕が現在使っているのはショージワークスさんのブラシですが、あまりこだわりはありません。前まではコロンブスのブラシ(https://amzn.to/2YqCMs5)を使っていました。ちなみに、コロニルのブラシは抜け毛が多いことで有名です。(笑)  石見さんもあまりお勧めできないとおっしゃっていました。

2.クリーナーで表面の油分を落とす(最も重要な工程) → 3~5分

指に生地を巻き、固形のクリーナーで表面のクリームやワックスを落としていきます。重要視している工程です。

ここで固形クリーナー(https://amzn.to/32eykgY)を使う理由は、ムラなく落とすことができるからです。よく液体クリーナーが使われますが、固形のクリーム状のクリーナーの方が個人的には使いやすいです。固形が使いやすいよということは石見さんに教えて頂きました。石見さんはBoot BlackのHigh Shine Cleaner か Brift HのTHE CLEANERを使っていらっしゃいます。僕も同じものを使います。お前はどんだけ石見さんを崇拝してんねんって話ですね(笑)

落ちてます。(前回、厚塗りしていました。)

3. クリームとワックスで下地を作る(指で塗る) → 15分~20分

まず、靴全体に使う保湿クリームを今から光らせる部分にも塗ります。[ブートブラック] COLOR SHOE CREAM BBクリーム55 ¥1,100 (https://amzn.to/3lafmRh)

1~2回塗って薄く伸ばしていくだけです。ブラシは馬毛より硬い豚毛を使います。まあ、無ければ馬毛でも大丈夫。ただし、靴の残りのボディの部分に靴クリームを塗るときは豚毛が有効

次に、いよいよ鏡面磨き。やることは「何層ものベースを作ること」。ワックスをすこーしずつ指に取り、ちょっとずつ塗り重ねます。水とネル生地で仕上げる前のこの下地が9割を締めるくらい重要だとGOD石見さんはおっしゃっていました。練習すれば指だけでも鏡面磨きは可能だそうです。

革の種類や革の状態にもよりますが、7~10回程度を目安にワックスを塗り重ねます。今まで一度もワックスを塗ったことがない靴の場合、回数を増やす必要が出てくるかもしれません。ただし、そういう靴の場合は、1回の鏡面磨きで全て完成しようとするのではなく、また1ヶ月後、2ヶ月後にもう一回鏡面磨きをすれば次第にワックスが馴染んできて、より輝くようになると考えた方がいいかもしれません。プロなら1回で完成してしまうのでしょうが、我々は素人です。

ワックスは塗っている最中にある程度乾かす必要があります。右足つま先 → かかと → 左足つま先 → かかと → 再び右足つま先 …という流れで、ワックスを乾かしながら塗り重ねていくと、ワックスが乾燥し下地になりやすいです。 (by くすみさん)

重要 どれくらいワックスを塗ればOKなのか???

僕は長い間この疑問を解消できずにいました。しかし、Instagramで貴重な情報を得て実践、初めて鏡面成功。その時の成功体験は今でも忘れられません。下地さえしっかり作れれば、誰にでも鏡面はできるんだと分かりました。ズバリ、指で「キュイ」っという音が鳴るまで塗ればOK。ガラス窓を指でこすった時に鳴る音です。その音がするまでは少しかすれた音がします。そのかすれた音の状態で次の磨きに移っても、うまく光りませんでした。なぜなら下地が十分に出来上がっていなかったからです。シンプルな理由ですね。

4. 布と液体を使って仕上げ → 5~7分

生地を指に巻いて、一滴ほどウイスキー(水)をつけます。その手にワックスをほんの少量重ね、下地の上を磨きます。

磨くというよりは「優しく触れる」くらいの感覚。30秒~1分ほどそのまま磨いたら、同じ流れを2~3回繰り返す。ここで一気に鏡面が現れてきます。納得のいくまでこの流れを繰り返したら、完成!

僕の過去の失敗例

これは過去の自分へのメッセージでもありますが、「うまく光らない時は必ず何か原因/理由がある。」以下が僕が何回やってもうまくいかなかった時の原因/理由です。

  • 汚れを落とさずそのままいきなりクリームやワックスを塗っていた
  • 下地作りが不十分 (カサカサのまま水ばかり塗りまくった結果、全く光らない)
  • 革靴の状態が最初からあまりよくない、革がワックスが乗りにくい状態になっている
  • ワックスの問題(そもそも光りにくいワックス(モウブレイhttps://amzn.to/32ivTdq)を使っていた)
  • 力みすぎてワックスがうまく乗っていない

くすみさんの記事でも失敗しないコツを詳しくご説明されていますので、ぜひご参照ください。

 鏡面磨きに失敗したりうまくいかない原因と成功のコツ

鏡面磨きの動画

やっぱり実際の映像がいちばんです。くすみさんの動画をぜひご覧ください。やり方を比較してみると面白いと思います! 

最後に

この記事の構成はくすみさんの記事を参考にさせて頂きました。しかし骨子は同じでも、中身はまるで違うと思います。靴磨きの面白いところはここです。ベースとなるスキルは似ているが、磨く人間によって手法が変わる。靴磨きに正解はなく、磨く人それぞれにオリジナルの手法がある。素人シューシャイナーでも自身の磨きに誇りを持ち、革靴ライフを充実させられます。またいつでもお気軽に情報交換しましょう! 

Thanks for reading!!