TERAKOYA TED TALKS #1

この記事は、2021/06/13もりおさんのコミュニティTERAKOYA で開催された第一回 TERAKOYA TED TALK を若干改良して文字起こししたものです。 TERAKOYAは、何かを頑張る人たちのコミュニティ。そこで今回は、英語学習の経験を踏まえて、「モチベーション」をテーマにお話しさせて頂きました。「なんかテンション上がらへんなー」なんて時にまた内容を見返すことができればと思い記録します。
- モチベーションの原理原則
- 英語学習を楽しく続けられるようになったきっかけ (1), (2)
- 日々の積み上げの際に気をつけていること
+α 人生のモチベーションとは…?
モチベーションの原理原則
普段よく「モチベーション」とか「やる気」という言葉が使われていますが、モチベーションとは
「不快(不安)な状態→快適(安心安全)な状態に戻ろうとする力のこと」
だと定義しています。
我々人間には「快適(安心安全)でいられる状態」を維持しようとする力(現状維持機能)が常に働いています。
「よっしゃ、今からがんばろう!!🔥」
という風に身体の内側から込み上げてくるパワーよりかは、
「なんか落ち着く、安心する、おもろい、今日もやるか」 という心地いい感覚を維持しようとするのがモチベーションです。
私はずっとこの原理原則を理解していなかったため、あまり効果のないことをモチベーションの源泉にして英語学習に取り組んでいました。私の具体的な失敗例をご紹介します!!
☝︎大学3年の夏に1ヶ月半お世話になったUniversity of Leeds 🇬🇧
大学4年の頃、英語学習を本気で頑張ろう!と決意し、勉強に励んでいましたが、その時のモチベーションでは次のように考えていました。
- 留学(1ヶ月半)に行かせてもらったのに英語ができないのは恥ずかしい
- 就職活動でTOEICの点数を履歴書に書きたい
詳しく深掘りすると
- このまま英語ができないままだと、せっかく留学に行かせてもらえたのに意味がない、やらなきゃ(使命感)
- 面接で留学のことを話しても説得力がない、「何しに留学行ってたの?」となる。やらなきゃ(義務感)
しかし、
- いつもののんびりした生活に戻りたい(快適)
- サッカーが観たい(快適)
- 服屋さんに服を見に行きたい(快適)
- 遊びたい(快適)
これらの、いつもの快適な状態(コンフォートゾーン)に戻りたいという力の方が強かったため、結局、よくない連鎖に入ってました。
勉強をやり始めるが最初は内容が全然理解できない(不快) ↓ 威勢よく買った参考書は一向に進まない(不快) ↓ 結果が出なくてがっかりする(不快) ↓ 続けるのが嫌になってくる(不快) ↓ 努力を始める前の元の自分に戻る
ここで、原理原則「不快な状態から快適な状態に戻ろうとする法則」によって、「英語なんか勉強しない方が快適」、と無意識に感じてしまい、英語学習の習慣はなかなか身につきませんでした。
その時、一生懸命勉強したつもりで挑んだTOEICがこちら。

- 使命感や義務感といった、本心では楽しいと思っていないことをモチベーションにすると、必ず、本当に楽しいと思っていることの方に勝手に自分が戻っていく。
- 英語学習を続けられているのは、それを本心から楽しいことと捉えているから⇨脳は、楽しいことなら快適と感じる⇨その行動を脳は続けたくなる。
では、どうやってその負のサイクルから抜け出して、現在まで英語学習を続けてこれているかというと、「英語学習は楽しいこと」と脳が捉えるような方向にうまく誘導できていることが要因と考えています。
もちろん突然急に楽しくなってきたわけではなく、「楽しい」と感じられるようになったきっかけと経緯がありました。その中でも、特に大きかったものを2つご紹介します。
英語学習を楽しく続けられるようになったきっかけ(1) 食生活改善

「英語と全然関係あらへんやん!」とツッコミたくなるのですが、まあ落ち着いてください。これは人生に大きく影響を与える出来事でした。
私は小さい頃からお菓子やパン、麺類と言った糖質過多のものが大好きでした。
![山崎製パン | 商品情報 | 商品情報[菓子パン] | ローズネットクッキー](http://www.yamazakipan.co.jp/product/02/img/img_pdt_rosenetcookie.png)
※この食べ物が私を甘いもの中毒へと導いた立役者です。絶対に食べないようにしてください。
しかし、こういう糖質の多いものばかり食べていると、体内に「炎症」が発生し、常に倦怠感に襲われ、朝起きるとフラフラ、脳に血が回らず、授業中に眠たくなる、肌が荒れる、などなど、生活に支障が出ていました。
そんな時、テニスプレーヤー、ノバク・ジョコビッチの本や、食事に関する本を読み、食生活の改善を実践。


すると朝シャキッと起きれるようになり、授業中も眠たくならない、肌も良くなり、毎日を気持ち良く過ごせるようになりました。これこそ快適な状態。

そのおかげで、英語の勉強にも身が入りTOEICの点数がどんどん伸びていきます。目に見える形でハッキリと成長を感じることができ、「英語の勉強って楽しいな」と思うようになりました。

※髪型も著しく変化。
- 成功体験の連鎖 (食生活の改善で一つの成功体験を得た⇨早起きもできるようになった⇨授業中スッキリ起きてられる⇨ 英語の成績UP)
- 食生活の改善それ自体からのいい効果⇨眠たくならない、頭の回転UP
英語学習を楽しく続けられるようになったきっかけ(2) 工場勤務

またまた「英語と全然関係あらへんやん!」と思いたくなりますが、これも大きな出来事。
新卒で働くことになった自動車部品メーカーでのこと。営業職採用でしたが、無条件で全員1年間は工場勤務(研修)というルールがありました。

仕事を通じて英語を磨けるような会社を思い描いて入社したわけですが、
- 英語どころか日本語すら発することがないまま1日が終わる
- 基本的に立ちっぱなしで体力的にもキツい
- 田舎のため、趣味のカフェ勉強が全くできない
「英語学習を取り上げられてしまった」(不快)というような感覚になり、「なんとしても英語を私の生活に取り戻そう」(快適)という気持ちが強く働きました。
「英語が勉強できない状態」=(不快) 「英語が勉強できる状態」=(快適)
仕事が終わり徒歩1分の寮に帰った瞬間、iPhoneから英語を流して聴き続け、寝ている時も流し続ける。休日は工場のある丹波篠山から特急こうのとり号で片道2時間かけて梅田蔦屋書店のスタバに向かいました。(向かうというより、「スタバに戻らなければ…!」という感覚。アホです)
この工場研修で、英語が勉強できる時間を多く失ったことにより、逆に英語に対する情熱が高まる。英語が勉強できる状態=快適 というDNAが形成されました。
☝️伝説の特急こうのとり号。
- 英語が勉強できない状態は不快⇨英語が勉強できる状態の方が快適⇨快適を追求する⇨英語学習が完全に習慣化
日々の積み上げの際に気をつけていること
とはいうものの、日々、英語の学習を続けていると、葛藤によく襲われます。
- 自分はなんでこんなに一生懸命頑張ってるんやろう?
- 本当にこのままやり続けて目標は実現できるやろうか?
これらの思考は、人間であれば誰しも感じること。そういった気持ちが出てくること自体は仕方がないので認める。問題は、それが出てきた時にどう対処するか、それが重要。
自分はなんでこんなに一生懸命頑張ってるんやろう?
こういう時は、自分がそもそも英語をやり始めたきっかけや原点を思い出すことがいいと考えます。私にとっての原点は、留学でもなく、就活でもなく、「英語ペラペラに話す人ってかっこええよな」というシンプルなものでした。英国紳士を思い浮かべ、いつか自分も英国紳士みたいな人間になりたい、と原点に立ち返る。
※あくまでこうなりたいというイメージです。実際になれるわけではありません。
色々心配する気持ちもわかるけど、目標に近づくためには結局、いまできる限りの努力をするしか方法はねえな。さ、やるか!
と、不安を受け入れて前に進むことができます。
最近だと「TERAKOYAコミュニティに入ったきっかけはなんやったやろう?」いう原点の気持ちも頻繁に見返しています。
☝️もりおさんの言葉にミラクルアグリー…!
本当にこのままやり続けて目標は実現できるやろうか?
一つ目の葛藤と似てますが、これについては、「日々、自分が成長しているということを実感すること」が大事だと考えます。語学のように長い道のりのものは道中で自己肯定感を補給してあげる必要があるからです。毎日✅を積み重ねていく。その先に目標達成という結果が待っていると思います。
※もっともハイになっていた時期です。1年中これが続いているわけではありません。
疲れ、てない!💪
色々と思考法のようなことを書いてきましたが、時には気合も大事。我らがもりおさんの動画をみると、「自分なんか全然疲れてへんやん…!」と、思い直すことができ、踏ん張りが効きます。
※この動画のかたは、かなりお元気なようです。気軽にマネをしないよう気をつけてください。
+α 人生のモチベーションとは…?
ここまでモチベーションについてお話しさせて頂きましたが、突き詰めると、楽しいと思っていることなら人間は続けていきたいと思うわけだから、いかにプロセスを楽しむ方向へ持っていくかを工夫することが鍵を握っていそうです。「今はできないことが、努力してできるようになること、それってシンプルに楽しいことなんや」と信じています。
TERAKOYAに参加して、毎日頑張ることができています。それはひとえに、皆さんと熱い思いを持って一緒に頑張るということが楽しいと感じているからだと思います。これからも、楽しいTERAKOYAにしていきたい!
ご静聴、ありがとうございました!
Thank you ✅